浴室リフォームをする上で、設備を選ぶ時に注意すべき点はありますか?
はい、設備選びは重要です。注意すべきことをいくつかご紹介致します。
浴室リフォームで5つの設備選びポイントとは?
浴室リフォームでは、設備選びはとても重要です。今悩まれていることを改善するのはもちろんですが、ご家族の事情や将来のことも含めて設備選びをされるといいと思います。
設備選びポイント1:お風呂の「規格」を確認!
浴室リフォームをする際に、一番最初に確認が必要なのは「規格」です。浴室は、大きく分けて「戸建て用のお風呂」「マンション用のお風呂」の2つの規格に分けることができます。また、浴室の床面積のサイズや浴槽の横幅の長さによって、規格が決まっています。各メーカーでお風呂のシリーズごとに規格がつくられています。
この規格にピッタリあてはまる浴室なら問題ありませんが、規格外であれば選択肢も狭まります。
設備選びポイント2:浴槽の種類を把握する!
浴槽には大きく分けて「和式」「洋式」「和洋折衷式」の3種類があります。
それぞれの特徴をご紹介します。
「和式」の特徴
- 長方形で、長さ80~120cm、深さ45~65cm。
- 浴槽に腰を下ろした時に、肩まで浸かれるように浴槽が深い造り。
- 設置スペースがそれほど取れない場所にもピッタリ。
「洋式」の特徴
- 長方形で、長さ120~180cm、深さ45cm前後。
- 仰向けの姿勢で入るように、広く浅い造り。
- 広い設置スペースが必要。
- 介護しやすい形状だが、滑りやすい。
「和洋折衷式」の特徴
- 長方形で、長さ110~160cm、深さ60cm前後。
- 和式と洋式の間をとったような座れば足をのばせる形状。
その他「円形」「半円形」の特徴
- デザイン性に優れている。
- 角がないため安全。
浴槽の素材としては、保温性と耐久性が高い「FRP(ガラス繊維強化プラスチック)」や「ステンレス」、なめらかな肌触りの「ホーロー」、バリエーションが最も多いな「人造大理石」などが使われています。それ以外にも「木製(ヒノキ)」「タイル」などもございます。
設備選びポイント3:床、壁、天井の素材を知ろう!
素材選びのコツとは?
- 保温性と安全性
- 浴槽とのバランス(デザイン性)
- カビや汚れ、お手入れのしやすさ
上記3点について、優先順位などを考えて選ばれると良いでしょう。
ユニットバス(システムバス)の一番多い素材は、樹脂素材です。保温性・耐水性に優れ、汚れやすいですが、掃除が楽なので人気です。他には、木製・タイル・ステンレスなどがあります。こうしたい浴室に合った素材をお選び頂くのが一番だと思われます。
設備選びポイント4:ドア、扉の「開閉方式・方向」も重要!
ドア、扉の種類も大きく分けて3種類あります。ドア、扉の種類を簡単にご説明します。
お客様の用途に合った扉をお選びください。
- 引き戸…横にスライドさせるタイプのドア。襖や障子など。
- 折れ戸…扉が2枚に別れて開くタイプのドア。クローゼットなどで使用されている。
- 開き戸…手前に引くか押すタイプのドア。デットスペースができる。
素材には、ガラス・木製・樹脂などがあります。
オシャレで開放感がほしい浴室へリフォームをされたい方には、ガラスもおすすめです。
今は、スイッチ1つで、曇りガラスへ変えれるものもあります。ただし、費用がかかり重量もあります。
設備選びポイント5:「追い焚き、さし湯」機能はついている?
冷めてしまったお湯をもう一度温めるためには「追い焚き」と「さし湯」の機能があります。
両方の機能がついたお風呂もあれば、どちらか一方しかないお風呂もあります。
それぞれの機能について
- 追い焚き…お湯をヒーターやボイラーで加熱し、お湯を循環させ、全体の温度を高くする。
- さし湯…熱いお湯を加えて、全体のお湯の温度を高くする。
追い焚き機能がほしいという方が多いですが、両方ついているとより便利です。
浴室リフォームで重要なのが、浴室内の設備に何を設置するかによります。まずは、ご自宅のお風呂の規格を把握し、それに見合ったものがあるメーカーの浴槽を選ぶ必要があります。規格サイズであれば、選べる幅も広がります。浴槽の種類や素材も大切ですが、より快適にするには設備の機能性が大きく関わってきます。今悩まれていることやご要望はもちろんのこと、ご家族の事情や将来のことも踏まえた上で、ピッタリの浴室設備をお選びください。