フローリングの床が傷んできたので床リフォームをしたいのですが、張り替えと重ね張りのどちらがいいですか?
どちらにもメリット・デメリットがありますので、一概にどちらとは言えません。
フローリング床リフォームは張り替えor重ね張り?
フローリングリフォームの張り替えと重ね張りには、それぞれのメリット・デメリットがありますので、ご紹介致します。
今使用しているフローリングの傷や色あせ、へこみなどが気になってきたらフローリングリフォームを検討する必要があります。
フローリングリフォーム方法の種類とは?
フローリング床リフォームの方法は、主に2種類あります。
- 重ね張り
今ある既存のフローリングの上から新しいフローリング材を重ねて張る方法です。 - 張り替え
今ある既存のフローリングを一度剥がしてから、新しいフローリング材を張り直す方法です。
重ね張りフローリングリフォームのメリット
- 床を剥がす手間がいらない。
- 工事期間が短い。
- 重ね張りに比べ、費用が安い。
重ね張りフローリングリフォームのデメリット
- 重ねる分、床の高さが上がってしまう。
- 下地部分が腐食、劣化していても気づかない。
重ね張りフローリングリフォームでの注意点
- 既存の床がフローリング以外のものである場合は、重ね張りはできない!
勘違いされる方も見えますが、フローリングリフォームで重ね張りができるのは同じフローリングの時だけです。
カーペットやクッションフロア、畳などは重ね張りフローリングリフォームはできませんので、ご注意ください。
- 既存の床(フローリング)に腐食や劣化が見られる場合は補修が必要!
重ね張りフローリングリフォームをする場合は、既存の床(フローリング)が下地の代わりになるため、既存の床(フローリング)が劣化したり腐食が見られる場合は補修してからの重ね張りになります。
- 重ね張りフローリングリーフォームでは床鳴りの解消はできない!
床鳴りがある場合は、重ね張りフローリングリーフォームだけでは解消されません。なぜなら、床鳴りにはフローリング材同士の継ぎ目部分が鳴る、フローリング材と根太タルキが擦れて鳴るものと、下地の劣化などで鳴る場合があり、下地部分が原因の床鳴りは張り替えフローリングリフォームが必要になりますで、重ね張りで必ず解消できるとは言えません。
張り替えフローリングリフォームのメリット
- 重ね張りのような床の高さが変わることはない。
- 下地の状態を確認できる。
張り替えフローリングリフォームのデメリット
- 既存の床を剥がすため工期が長くなる。
- 重ね張りに比べ費用がかかる。
張り替えフローリングリフォームでの注意点
- 段差を解消したい場合は、張り替えフローリングリフォームとセットで!
張り替えフローリングリフォームをする場合は、家の中の段差を解消する絶好のチャンスでもあります。
小さめの段差であれば、下地を2重にするだけで解消できますので、張り替えフローリングリフォームで床を剥がした際に一緒に段差も解消しておけば、後のバリアフリーリフォームなども楽になるので、一緒に済ましておきましょう。
- 床暖房を希望している場合は、、張り替えフローリングリフォーム時に!
張り替えフローリングリフォームと同じように、床暖房にしたい場合も床を剥がさなくてはいけません。どうせ同じことをするのであれば、後に床暖房にする予定のお部屋は一緒に床暖房も取り付けておくと、工事が一度で済むので費用の節約にもなります。
- 張り替えるフローリングの厚さは要注意!
重ね張りフローリングリフォームとは違い、フローリング材の厚みをあまり気にしない方が多いですが、今ある既存の床材よりも厚みのあるフローリング材を使用したい場合は、取り付けた後にドアの開閉がスムーズにできるかなどをきちんと確認してからリフォームするようにしましょう。
まとめ
フローリングの床リフォームといっても、上記のように張り替えか重ね張りかで大きく変わってきます。どちらの方法もメリット・デメリットがありますので、理解した上でご自宅の床リフォームしたいフローリングの状態に合わせて、どの方法でリフォームをするのかを決めるのが一番です。
張り替えの場合は、一度床を剥がすため下地の状態も確認できますが、重ね張りの場合は下地部分まで確認ができませんので、床の劣化や腐食部分が見られる場合は張り替えフローリングリーフォームをおすすめ致します。
費用が安く工期が短いからという理由だけで、重ね張りフローリングリフォームを選んでしまうと、下地の劣化はどんどん増していくので、次回の床リフォームでは今以上の費用と工期が必要になってしまいます。
床リフォームをお考えの場合は、今の床の状態をよく把握した上でリフォーム方法を選ぶことをおすすめ致します。