浴室リフォームで床の材質選びが重要だと聞きましたが、選ぶ時に注意すべきことがあれば詳しく教えてください。
床の材質選びのポイントをいくつかご紹介します。
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浴室リフォームで床の材質にこだわる理由とは?
- 知られていないことが多いですが、1年間の浴室における事故死は、実は交通事故より多く起きています。家庭内での不慮の事故も40%は浴室で起きています。
浴室の安全性は、ご自宅の中でも重要と言えます。
ポイント1:保温性の高い床の材質を選ぶ
浴室に欠かせないのが保温性です。浴室の床の材質を選ぶ際にも重要になってきます。毎日使用するお風呂を冷たい床を我慢して入浴するのはキツイですね。特に高齢者の方がいるお家では、冬場にヒートショックを招く可能性もありますので、床の材質は保温性のあるものがおすすめです。
ポイント2:床材質に滑りにくいものを選ぶ
浴室での転倒は、とても危険です。転倒して事故死している方もいらっしゃいますし、大きな怪我にもなりかねません。それを未然に防ぐためにも、滑りにくい床の材質を選ぶことで、高齢者の方だけでなく、小さなお子さんや妊婦さんなどにも優しいお風呂になります。
ポイント3:床材質にクッション性のあるものを選ぶ
浴室で絶対に転倒しないとは限りません。そのため、万が一のことを考えクッション性に優れた床の材質を選ぶと、転倒した時に衝撃を吸収してくれます。また、直接肌に触れても痛くないので、小さい子が床に座っても安心です。
浴室の床材質は、どんな物が使われている?
床の材質には、主に木製・タイル・樹脂の3つがあります。
それぞれメリット・デメリットがございますのでご紹介致します。
木製の床材質とは?
木製の床材質は、高価ですがお風呂を和風にしたい方には人気の材質です。木の香りでリラックスしたい方にもおすすめです。また滑りにくい材質でもあります。
木は、他の材質とは違い腐食したり、カビが生えやすいなどの問題点もあります。しかし、今は防水加工やカビ予防が施された木製の床材質もありますので、木にこだわりがある方は、一度お試し頂くのもいいと思います。
木製の材質メリット
- 滑りにくい。
- 防水性に優れた加工が施されたものがある。
木製の材質デメリット
- 高価なものが多い。
- 乾きにくい。
樹脂の床材質とは?
ユニットバスで一番多く使用されている材質です。在来工法でも用いられる材質でもあります。耐湿性・耐水性に優れており、滑り止め加工・水はけ加工が施されたものまであります。デザイン性でもカラーバリエーションが多く、色々選びたい方にはピッタリの材質です。汚れやすいですが、お手入れのしやすさも人気の理由です。
メーカーによって、種類が限られるのが難点です。
樹脂の材質メリット
- 耐湿性、耐水性に優れている。
- 滑り止め加工が施してあるものがある。
- 掃除が楽にできる。
- カラーが豊富にある。
樹脂の材質デメリット
- 汚れやすい。
- メーカー毎に用意できる種類が異なる。
タイルの床材質とは?
昔からなじみのある床材質がタイルです。デザイン性では一番優れており、色・サイズ共に種類が豊富です。床だけでなく、合わせて壁などにも使用できるのも人気の理由です。目地に水分が残りやすいのが難点ですが、大判のタイルも出てきてお手入れもしやすくはなってきています。
タイルのメリット
- 掃除がしやすい。
- デザイン性に優れている。
タイルのデメリット
- 樹脂より高価。
- 目地に水分が溜まりやすい。
それぞれの床の材質の特徴をしっかり理解して、メリットだけでなくデメリットも踏まえた上で床の材質をお選び頂ければ失敗はしないと思われます。今は、機能性にも溢れた材質も多くございますので、お家の浴室の状況やご家族の事情などを考慮し、一番快適に過ごせる材質をお選びください。浴室は、毎日使用する場所ですのでお手入れのしやすさも大切です。