職人さんの苦労話
「下請け」から「元請け」になったキッカケ
創業当時は、大手メーカーの下請けとして現場に入っていました。
ある現場でのことですが、
「ここにカウンターがあると通りづらいのに、なんでここに設置するんだろう?」
という現場に入ることがありました。
実際に建築が進んでいき、施主さんが現場を見たときに、
「ここのカウンターを移動することはできませんか?」
と直接ご相談を受けました。
場所を移動することぐらいは簡単なことなので、すぐに施主さんのご要望にお応えしたかったのですが、メーカの下請けだと100%図面通りに建築することが義務づけられています。
施主さんの意向であっても僕らにはどうすることもできないので、「メーカーに相談してください。」としか言えませんでした。
その結果、「変更はできない」という回答だったそうです。。。
昔の大工職人なら、施主さんが建築現場を見て、
「やっぱりこれは使い勝手が悪いので変更してもらえませんか?」
と言われれば軽微の変更には対応していたものです。
でも、今は図面通りにしか建ててはいけないというルールになっています。
もともと、打合せの段階で気づくことができれば問題はないのですが、営業の方の建築知識が少ないことが原因でこのようなことになったと思います。
施主さんにとっては不満が残る結果になってしまい、私としてもとても残念に思いました。
大工職人の目線で考えれば、打合せの段階ですぐに気付くことなのに…。
私は、このような経験を経て、「下請け」から「元請け」になろうと決意しました。
図面の作成や、業者の手配、各種申請書類の作成など今までしたことがなかったので大変苦労はしましたが(今でも苦戦しています…汗)
- 少しでも施主さんに満足してもらいたい!
- こだわりの住宅を建ててもらいたい!
- 大西さんに頼んで良かった!
と言ってもらえるように日々勉強しています。