キッチンのリフォームをする前に、しておくべきことがあれば教えてください。
キッチンは、使用する人にとって使い勝手が良いかが一番大事です。そのために、キッチンのレイアウトを事前に考えておく必要があります。
キッチンの使い勝手の良いレイアウトとは?
実際に調理する際の、調理する人がいかに料理しやすいあ場所になるかが重要です。
料理の手順を考えてみると…
<基本的な流れ>
①冷蔵庫から食材を取り出す。
②食材を洗う。→ シンク
③食材を切る。→ 調理台
④加熱する。→ コンロ
⑤盛り付ける。→ 調理台
⑥配膳する。→ 食器棚
⑦食事する。→ ダイニング
⑧洗い物をする。→ シンクもしくは食洗機
⑨片付ける。→ 食器棚
キッチンのレイアウトでは、キッチン内での動線が良いと使い勝手がいい快適なキッチンになります。そのためには、作業する人が作業しやすい位置に必要な設備が整っていることです。
キッチンの作業のポイントは「キッチンのワークトライアングル」
キッチンの調理作業する際の、動線をチェックする場合は「シンクの中心」「調理機器の中心」「冷蔵庫の中心」を頂点とする三角形を考え、この三角形を「キッチンのワークトライアングル」と言います。
キッチンのワークトライアングルとは?
下記の3つがバランスの良い距離で配置されていることです。
- コンロと冷蔵庫間の長さ:120~270cm
- シンクと冷蔵庫間の長さ:120~180cm
- コンロとシンク間の長さ:120~210cm
理想のキッチンのワークトライアングルの長さとは?
「シンクの中心」「調理機器の中心」「冷蔵庫の中心」の3つの合計が「360cm~660cm」と言われています。
各長さが長すぎると、無駄な動きが増えるので疲れやすくなります。逆に短すぎても、調理・配膳スペースが確保できなかったりと、設備機器は使用しにくくなる原因となります。
キッチンに配置する機器も、上記の流れを考えながら配置するのが一番便利です。
- 右利きの方は、右回りに冷蔵庫→シンク→調理台→コンロ
- 左利きの方は、左回りに冷蔵庫→シンク→調理台→コンロ
と配置するのが良いでしょう。
調理スペース
加熱調理機器のスペースは一番重要です。
熱いフライパンや鍋などを持った状態で、キッチンを横切るのは危険です。
洗い物スペース
水回りも大事な作業をする場所です。下ごしらえをしたりするのに、シンク近くに冷蔵庫やパンドリーがあると料理する上で便利になります。
コンロまでの距離も調度いい距離であれば、野菜など水切りするのは大変楽になります。
収納スペース
食材を保管するために、パントリーを設置する人が増えています。共働きや小さいお子さんがいるご家庭などはなかなか買い物に行けないため人気です。
収納を工夫することで、キッチンの使い勝手はより良くなります。食器棚は、一番届きやすい高さに一番よく使用する食器をしまうようにしましょう。調度いい高さを「ゴールデンゾーン」といったりしますが、背伸びや屈むことなく手が届く範囲のことです。
また、上下にゴールデンゾーンがある場合は、上に軽いものを、下に重いものをしまうのがポイントです。
キッチンの天板カウンターの高さは何センチがベスト?
最も使用しやすい高さは、身長÷2+5cmと言われています。
例えば、身長160cmの方は、160÷2+5=85cmとなります。
システムキッチンの場合は、お客様にあった高さにご注文できますので、自分のサイズにピッタリの高さでオーダー可能です。
使い勝手の良いキッチンとは、キッチンで作業される方に合ったレイアウトであることが大切です。実際に調理する手順をシミュレーションして頂いて、どの位置に何の設備があると作業しやすいのか考えてみてください。分からない方は、上記のワークトライアングルに沿ったレイアウトで配置して頂くと、一般的に使用しやすいキッチンの配置になるかと思われます。また、どのスペースがどれくらい欲しいかは、そのご家庭ごとに事情も異なりますのでご家族と相談して決められることをおすすめ致します。また「キッチンの天板カウンターの高さを選べるなんて知らなかった…」という声も少なくありません。自分のピッタリなサイズにオーダーできますので、忘れず測るようにしましょう。