つなぎ融資という言葉を聞きますが、どんな融資なのか教えてください。
住宅ローンは、建物の完成時に融資されるものです。
つなぎ融資とは、どんな融資?
注文住宅のように完成前に土地代金や着工金などが必要な場合に、資金が必要となります。このような時に利用可能な借入が「つなぎ融資」です。
既に住宅が完成した状態で売られている建売とは違い、注文住宅は建てる前に資金が必要です。支払いは、家が完成した後でもOKという工務店はまずありません。注文住宅で家を建てる場合には、設計費や工事費などを数回に分けて支払うのが一般的です。
おおまかな流れ
- 着工前に支払う主に「着工金」と呼ばれています。
- 建築途中に支払う。「中間金」と呼ばれています。
- 完成後に支払う。
支払い金額は、全費用を当分割します。
例え:4回であれば25%ずつ支払う形となります。
また、全体費用の10%を契約金や手付金として最初に支払い、残りを分割で支払うパターンも多いです。
完成後に支払う代金は、住宅ローンを利用します。
住宅完成 → 登記登録 → 住宅ローンの本審査 → 融資金が手に入る
※住宅完成後の支払いは、住宅ローンの融資金でまかなえますが、中間金までの資金は住宅ローン以外でまかなわなくてはいけません。
住宅ローン以外は、どこでまかなえばいいの?
そこで利用されるのが「つなぎ融資」です。
住宅ローンとは異なり、抵当なしで申請が可能なため審査に通れば、住宅が完成する前に融資を受けることができます。
なぜ「つなぎ融資」は、抵当なしで利用可能なの?
つなぎ融資は、住宅ローンありきのサービスだからです。つなぎ融資を提供している金融期間は、つなぎ融資をする代わりに、自社の住宅ローンを利用することとしています。
※つなぎ融資をしたいのであれば、住宅ローンと同じ金融期間に依頼しなくてはいけません。原則、つなぎ融資だけを別の金融期間で借りることは不可能です。
つなぎ融資のしくみ
例え:住宅ローン融資額3,000万円
①土地代金 1,000万円
②着工金 500万円
③中間金 500万円
④建物残金 1,000万円
①~③は「つなぎ融資」と利用する。
つなぎ融資の注意すべきこと
- つなぎ融資は、全ての金融期間であるとは限らない。
資金に余裕がなく、つなぎ融資を必要とする場合は、住宅ローンを選ぶ際につなぎ融資も可能かどうかを確認する必要があります。
逆に、資金に余裕があればつなぎ融資は不要です。
つなぎ融資の必要がない方が、選べる住宅ローンの幅は広がります。
- つなぎ融資の利用には、金利が発生する。
通常の住宅ローンの変動金利と同様に金利が発生します。更に、事務手数料なども必要となるため、それを考えた上での資金計画を立てなくてはいけません。
住宅ローンで申込をした金融期間でしかつなぎ融資は受けられないため、新しく家を建てる場合は、業者さんとの支払いについてもきちんと打ち合わせをしておきましょう。